運動とeスポーツを組み合わせることで、高齢者や障害者の健康促進をめざすソーシャルeスポーツという新たな概念も生まれている。
昨年10月に、さいたま市で発足した一般社団法人「日本ソーシャルeスポーツ・ライフ(JSeL)」が発案した。
使うのは、壁に投影させたプロジェクションマッピングのような映像の特定の地点に向かってボールを正確に投げるとセンサーが感知してバーチャル花火があがり、得点になるゲームだ。デジタルとアナログが融合したアトラクションの企画・開発をしている企業「メディアフロント・ジャパン」と提携して開発した。
JSeL代表理事の秋本佳之(67)らによると、体を動かしながら簡単なゲームで対戦することで、実際の交流が生まれ、心も体も健康になるeスポーツをめざす。
極めてシンプルなゲームになっているため、事前の知識や特別な練習を必要とせず、だれでもすぐに楽しめるのが特徴だ。実際に体を動かすので、運動としての刺激もある。
今後、高齢者や障害者の施設でイベントを重ね、健康への効果を調べるためのデータもとる。将来は施設対抗大会にもつなげ、さらなる普及をめざすという。